2020/05/04 15:04


岐阜市生まれ。大学卒業後、茅ヶ崎の和菓子屋で4年修行を積み帰郷。
生家の亀甲屋本舗を継ぐため日々奮闘中。亀甲屋本舗は江戸時代に洗い張り屋として創業し、
戦後、6代目からは和菓子屋として営業。今に至る。




岐阜の町で愛され続ける
鮎のお菓子



清流長良川のシンボルといえば、世界農業遺産にも認定された長良川の鮎。
岐阜の町には、鮎を模した鮎菓子という和菓子があります。
ふんわり焼き上げたカステラ生地で求肥を包み、焼き印で目と口、ひれを付けた姿は素朴で愛らしく、なごやかな気持ちになります。
お店によって鮎の顔や形、味が少しずつ異なり、町の人にはそれぞれにひいきの鮎菓子があるのだそう。






美味しいと評判の鮎菓子を作るのが、金華山と長良川にほど近い岐阜市矢島町に店を構える「亀甲屋本舗」。
亀甲屋では、鮎菓子を「うかい鮎」と呼んでいます。
「鮎菓子は長良川や鵜飼、川を泳ぐ鮎を自然にイメージさせてくれる、とても岐阜らしいお菓子だと思います」。
そう話すのは、亀甲屋の8代目、寺澤隆浩さん。






うかい鮎は、すべて職人による手作業でつくられます。
銅板の上で生地をひとつひとつ丁寧に焼き、求肥を包み、焼きゴテで表情を付ける作業は熟練の技が必要。
多い日には一日で2,000個以上焼くことも。長良川の伝統漁法・鵜飼の見物客のお土産はもちろん、
地元の人のおやつやお遣い物としても愛されています。









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