2020/05/04 15:37

「天の岩戸」伝説から生まれた岐阜のブランド地鶏





古事記に書かれた、「天の岩戸」伝説。天の岩戸に隠れた天照大神に戸を開けさせるよう、気を引くために鳴かせた鶏が岐阜地鶏の祖先と言われる「常世の長鳴鶏」と言われています。
この「岐阜地鶏」をもとに「おいしい卵と鶏肉づくり」をテーマに、岐阜県養鶏試験場(現畜産研究所養鶏研究部)で開発されたのが奥美濃古地鶏です。
※岐阜地鶏は、昭和16年に天然記念物にも指定されています。






品質管理にこだわった飼育環境と安全・安心に気を配った飼料で育てられた奥美濃古地鶏は、ブロイラーよりも長い80日以上をかけて丁寧に飼育されます。自然に近い環境で時間をかけて育てられ、適度な脂がついた引き締まった肉になります。コクのある旨味と、キュッと引き締まった肉の歯ごたえは食通にも認められています。




地鶏と呼ぶには農林水産省が定めた以下の条件をクリアしなければなりません。



【素びな】少なくとも片方の親が、在来種である

在来種の血が50%以上であり、出生の証明ができる(系譜、在来種由来血液割合、ふ化日の証明可能)


【飼育期間】ふ化日から80日間以上飼育してからの出荷であるということ

一般的な若鶏は、45日〜53日での出荷とされています。


【飼育方法】28日齢以降、平飼いで飼育していること

ケージなどの柵の中ではなく、鶏が自由に歩き回れる地面などで飼育することを平飼いといいます。


【飼育密度】28日齢以降、1平方メートルあたり10羽以下で飼育していること

一般的な若鶏は1平方メートルあたり約15羽とされています







手間ひまを惜しまず引き出された地鶏の旨味



「奥美濃古地鶏の甘みと、コクのある旨味を味わっていただきたい」
そんな思いのもと、中部食産では機械だけに頼らず、昔ながらの熟成方法とひと手間かけた工程で、丁寧に鶏の旨味を引き出しています。
低温で熟成させる「塩せき」といわれる方法を用いて1週間熟成させます。1〜2日ほどで出荷される大量生産のハム・ソーセージと比べ、一定の気温と湿度に保たれた専用の熟成室でじっくりと熟成されることで、鶏本来の旨味を引き出します。







塩に含まれるマグネシウムによって、肉に含まれる酵素が活性化し、たんぱく質をアミノ酸に分解します。長期熟成することで、おいしさの素となるアミノ酸が増え、鶏肉ならではの風味豊かなハム・ソーセージに仕上がります。



中部食産では、食中毒の原因となるボツリヌス菌の抑制を目的としてのみ、必要最低限の発色剤(亜硝酸NA、硝酸K)を使用しています。その他、合成保存料は添加しておりません


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